東京で人気の日帰り旅行ふたつは、テーマがまったく違います。富士山を望む温泉の箱根 vs 世界遺産の社寺と深い自然の日光。選ぶ前にわかりやすく比べてみましょう(ネタバレ:ちょうど反対方向にあるので、両方まわれます。ただし別々の日に)。
想像してみてください。東京を拠点に1日空いていて、街を抜け出して新鮮な空気を吸いたい。そんなとき、東京を旅する誰もが一度は迷うあの問いにぶつかります。箱根に行く? それとも日光? このふたつは、いちばん比べられる定番の日帰り旅行です。どちらも日帰りで往復できる近さで、景色もきれい。でも実際に行ってみると、ふたつはまったく違う雰囲気の旅だと感じるはずです。
先に正直に言っておくと、これは「どっちが上か」という話ではなくて、どんな1日を過ごしたいかという話です。箱根は、温泉、富士山の眺め、芦ノ湖、海賊船、大涌谷の谷をふわりと渡るロープウェイ — のんびりゆったりの1日。日光は、世界遺産の社寺、濃い歴史、それに華厳の滝や山の湖といった本格的な自然 — 文化も大自然も両方味わえる1日です。
この記事では、ふたつをあらゆる角度から比べていきます。雰囲気、アクセス、パスの料金、見られるもの、どんな人に向いているか。そして同じくらい大事なのが、なぜ1回の旅行で両方まわれるのかということ。東京から見て反対方向にあるので、どちらか一方を選ぶ必要はありません。別々の日に分けるだけです。
箱根には、日光にはない魅力があります — 温泉と富士山の眺めを同じ1日に、あまり歩かずに、ラクに味わえること。東京からいちばん近い温泉リゾートの町で、登山鉄道、空中ロープウェイ、ケーブルカー、船を乗り継いでまわります。山を登り、湖へ下り、と段階を踏むので長く歩く必要はありません。1日のうちに、硫黄の煙が立ちのぼる大涌谷の谷をロープウェイで渡り、芦ノ湖を海賊船で進み、最後は温泉につかって締めくくれます。
箱根のいちばんの魅力は快適さと、ラクして手に入る絶景です。晴れた日には芦ノ湖の上に富士山がそびえ、湖畔の赤い鳥居とあわせて絵はがきのような一枚が撮れます。箱根彫刻の森美術館には庭園に並ぶ彫刻やモネの部屋もあります。アクセスも簡単で、新宿から小田急ロマンスカーで箱根湯本まで約80分(いちばん速い便で約59分)。少し遅めの出発でも、まる1日たっぷり楽しめます。
交通には、箱根フリーパスという便利な味方があります。2日間有効で、エリア内の8つの交通機関 — 登山鉄道、ロープウェイ、ケーブルカー、船、バス — をカバー。新宿からの往復込みで¥7,100(エリア内だけなら¥6,000)です。ロマンスカーは含まれていない点に注意。乗りたい場合は1回につき約¥1,200を追加で払います。眺めも温泉も両方味わえる、のんびりした1日がほしい — そんな願いを箱根はしっかり叶えてくれます。
箱根の心臓部はやっぱり温泉です。日帰りでさっとつかるのもよし、旅館に泊まってじっくり楽しむのもよし。なかには山を眺められる貸切温泉がある宿も。行く前に温泉文化を知っておきたいなら日本の温泉ガイドを、立地のいい宿は箱根のホテルガイドで探してみてください。
すべての宿を見る →みんながイメージする箱根といえば、芦ノ湖をすべるように進む海賊船と、写真にぴったりな水の中に立つ箱根神社の赤い鳥居。そして空が味方してくれれば、その奥に富士山がそびえます。見どころは箱根の観光ガイドでチェックして、1日の計画は箱根の旅行ガイドで立てましょう。
すべての観光スポットを見る →硫黄の煙が立ちのぼる大涌谷の谷をロープウェイで渡り、温泉で茹でた黒たまご(食べると寿命がのびるとか)を味わって、それから庭園の彫刻やモネの部屋がある彫刻の森美術館へ。箱根の観光ガイドを使って、ぜんぶうまく収まるよう1日の順番を組み立てましょう。
ガイド全文を読む →日光は、箱根のような快適さで勝負はしません — まったく別の土俵で勝負します。ここは森に包まれた山あいに、世界遺産の社寺が建ち並ぶ町です。主役は東照宮。ユネスコの世界遺産であり、江戸幕府を開いた徳川家康のお墓でもあります。木彫りはどれも見事で、三猿(見ざる・言わざる・聞かざる)や有名な眠り猫も。歴史も芸術も両方たっぷり味わえる1日です。
日光のもう一つの顔は本格的な山の自然です。バスがつづら折りのいろは坂を登り、中禅寺湖と華厳の滝へ。華厳の滝は100メートル近い水が崖を一気に落ちていきます。駅からのバスは約45〜50分。10月下旬〜11月上旬の紅葉がいちばん美しい時期です。アクセスはまず、浅草駅から特急スペーシアけごんで東武日光まで、約1時間50分〜2時間です。
さて正直なところも。日光は箱根より遠く、歩く場面も多めです。社寺には階段や坂があり、滝と湖へは山道をバスで登る必要があって、紅葉のピークにはかなり渋滞します。なので早めに出発して時間に余裕を持ちましょう。でも、それだけの見返りはちゃんとあります。本物の世界遺産を見られて、ふつうの日帰りより深い自然も味わえる。文化と歴史と山を求めて来るなら、日光はぜんぶ返してくれます。
日光の心臓部は東照宮。江戸幕府を開いた人物が眠る場所です。木彫り — 三猿(見ざる・言わざる・聞かざる)と眠り猫 — はまさに本物で、世界遺産に登録されています。見どころは日光の観光ガイドでチェックして、1日の計画は日光の旅行ガイドで立てましょう。
すべての観光スポットを見る →駅からつづら折りのいろは坂をバスで約45〜50分登ると、崖を100メートル近く落ちる華厳の滝と、高地にたたずむ中禅寺湖に出会えます — ふつうの日帰りより深い自然です。じっくりした計画は日光の旅行ガイドで立てましょう。
ガイド全文を読む →| 項目 | 箱根 | 日光 |
|---|---|---|
| メインテーマ | 温泉、富士山の眺め、湖、のんびり | 世界遺産の社寺、歴史、山の自然 |
| 看板の見どころ | 温泉、芦ノ湖の海賊船、大涌谷のロープウェイ | 東照宮(世界遺産)、華厳の滝、中禅寺湖 |
| 東京からのアクセス | ロマンスカー 新宿→箱根湯本 約80分(最速約59分) | 特急スペーシアけごん 浅草→東武日光 約1時間50分〜2時間 |
| 東京からの方向 | 南西 | 北 |
| お得なパス | 箱根フリーパス2日間¥7,100(エリア内のみ¥6,000)· ロマンスカーは1回+¥1,200 | 東武日光フリーパス · 世界遺産エリア2日間 約¥2,000、社寺まわりのバス込み |
| まわりやすさ | あまり歩かない、電車・ロープウェイ・船でまわる、家族連れや年配の方にぴったり | 歩く場面が多め、社寺に階段あり、滝へは山道のバスで約45〜50分 |
| ベストシーズン | 一年中OK · 富士山がいちばんくっきり見えるのは冬 · 温泉はいつでも | 紅葉は10月下旬〜11月上旬(いろは坂は絶景、ただし渋滞あり) |
| こんな人におすすめ | のんびり派、温泉好き、富士山の眺め、家族や年配の方との旅 | お寺・歴史・世界遺産好き、本格的な自然、紅葉ハンター |
箱根と日光は東京から見て反対方向 — 箱根は南西(約80分)、日光は北(約2時間) — にあり、その間を結ぶ近道もないので、1日に詰め込もうとするのはやめましょう。でも東京に数日滞在するなら、別々の日に両方まわるのは簡単です。計画の立て方をご紹介します。
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