今も芸妓さんが働く江戸時代の木造お茶屋さんに挟まれた石畳の通りを歩いて、志摩と懐華樓の中に入って、金箔を一枚まるごと巻いたソフトクリームを味わって、それから橋を渡って、ぼんぼりが灯りはじめる川沿いの主計町へ。
深い茶色の2階建ての木造建築が両側に並ぶ石畳の小道を思い浮かべてみてください。建物の正面は、中からは外が見えるけれど外からは中が見えにくい、繊細な木の格子で覆われています。これが東茶屋街、金沢に3つある花街のなかでいちばん大きな街です。金沢は戦争のとき空襲をほとんど受けずに残ったので、この街は今も江戸時代の姿をほぼそのまま保っています。そして何より特別なのは、今も芸妓さんがここで働いていること。写真のために作られたセットではないんです。
正直に言うと、この街の魅力はただきれいなことだけじゃありません。ここでしか出会えないものがあるんです。金沢は日本の金箔のほとんどを作っているので、金を一枚まるごと巻いたソフトクリームを味わえたり、築200年のお茶屋さんの中に座れたり。そして橋を渡れば主計町へ。静かで、とくに夕暮れどきが美しい川沿いの花街です。このページでは、見どころ・食べもの・行き方・ベストな時間帯まで、街のぜんぶをご案内します。
街そのものはいつでも無料で歩けます。お金がかかるのはお茶屋さんの中に入るときだけ。この表に基本情報をまとめました。2026年の料金や時間は変わることがあるので、出かける前にもう一度公式サイトで確認してくださいね。
| スポット / すること | 種類 | 料金 | 営業時間 | メモ |
|---|---|---|---|---|
| 東茶屋街を歩く東茶屋街 | 通り | 無料 | いつでも | 朝10時前がいちばん静か |
| お茶屋・志摩お茶屋 志摩 · 1820年築 | 資料館 | 約¥500 | 09:00–18:00 | 毎日営業 |
| 懐華樓懐華樓 · 現役のお茶屋さん | お茶屋 | 約¥750 | 10:00–17:00 | たいてい水曜定休 · 最終入場16:30 |
| 金箔ソフトクリーム金箔ソフト | グルメ | 約¥800–900 | 店による | この街の名物 |
| 金箔貼り体験金箔の工芸体験 | 体験 | 約¥1,000〜 | 店による | 事前予約も可能 |
| 主計町主計町 · 川沿い | 通り | 無料 | いつでも | 夕暮れがいちばん美しい |
街は小さいけれど見どころは盛りだくさん。半日あればぜんぶ回れます。メインの通りから始まって、お茶屋さんの中へ、金箔スイーツ、そして静かな川沿いの街へと、順番に並べてみました。
🏮 メインの通り1
街の中心は石畳のメインストリート。両側には2階建ての木造お茶屋さんが並び、深い茶色の木虫籠の格子窓がきれいに整然と連なっています。ゆっくり歩いてみてください。通り全体を写真に収められるし、古い建物に入ったお店をのぞけば、お茶やおみやげ、工芸品が並んでいます。通り自体はいつでも無料で歩けますよ。
金沢の旅行ガイド →本物のお茶屋さんの中を見たいなら、入れるのはこの2軒。お茶屋・志摩は1820年に建てられて、ほとんど手を加えずに資料館として保存されています。お座敷や楽器、芸妓さんの持ち物まで見られますよ。懐華樓は今も現役のお茶屋さんで、金箔を散らした黄金(おうごん)コーヒーや抹茶をいただけるカフェもあります。
金沢の旅行ガイド →
✨ 名物3
金沢は日本の金箔の約99%を作っています。金を1万分の1ミリほどの薄さまで打ち延ばす、江戸時代から受け継がれてきた技です。この街では、金沢の名物として知られる金箔を一枚まるごと巻いたソフトクリームを試せるほか、金箔の漆器や化粧品、おみやげも並んでいます。自分で金箔を貼る体験ができるお店もありますよ。
金沢グルメガイド →
🌊 川沿い4
東茶屋街から浅野川にかかる橋を渡ると、金沢に3つある花街のもうひとつ、主計町に着きます。家が30軒ほどの小さな街で、赤い格子の木造建築が川沿いに並んでいて、人も少なく、静かで落ち着いた雰囲気。いちばん美しいのは夕暮れどき。ぼんぼりに灯りがともって水面に映る様子は、まさにここの写真のとおりです。
金沢の旅行ガイド →足が疲れてきたら、古い建物の中で抹茶と和菓子をいただいてひと休み。金沢は茶の湯を大切にする土地で、和菓子も同じくらい有名です。昔のお茶屋さんをカフェにしたお店も多く、畳に座って庭や石畳の通りを眺められますよ。季節の和菓子つきの抹茶セットを出してくれるところもあります。
金沢グルメガイド →浅野川(あさのがわ)は東茶屋街と主計町のあいだを流れています。地元の人は、もう一本の犀川よりやさしい流れだということで「女川(おんながわ)」と呼んでいます。浅野川大橋や川沿いの小さな橋は、両岸の木造建築を一枚に収められる写真スポット。川沿いをのんびり歩けば、2つの街を気軽に行き来できますよ。
金沢の旅行ガイド →ここの食べものは、金沢の文化と深く結びついています。金箔、お茶、そして和菓子。しっかり食事をしたいなら、近江町市場まで足をのばすか、金沢グルメガイドを開いてみてください。
金沢の名物といえばこれ。金箔を一枚まるごと巻いたソフトクリームで、約¥800–900。食べられる金箔は味はしませんが、写真映えするし、ほかではなかなか見かけません。メインストリートに数店あるので、列の短いお店を選べばOKです。
懐華樓や、昔のお茶屋さんを使ったカフェに入って、季節の抹茶&和菓子のセットか、上に金箔を散らした黄金コーヒーを注文してみて。畳に座って中庭を眺める時間は、街の雰囲気にぴったりのひと休みになりますよ。
この街はスイーツやカフェが中心。しっかりお腹がすいたら、近江町市場はそう遠くありません。お寿司や海鮮丼、新鮮な金沢の海の幸が揃っています。行く前にグルメガイドを開いて、おすすめのお店を下調べしておきましょう。
東茶屋街そのものには、あまり宿はありません。多くの人は金沢駅の近く(いちばん便利)か兼六園の近くに泊まって、そこからバスで街へ向かいます。だいたい10分ほどです。
東茶屋街と主計町が、浅野川をはさんで橋ひとつ分の向かい合った位置にあることがよくわかります。お茶屋・志摩や金箔のお店は、街のメインストリート沿いにありますよ。
東茶屋街は、兼六園や近江町市場とセットにすれば、ゆったりした1日になります。旅程まるごとは街のガイドを開いて、まずは金沢駅まわりの立地のよい宿を探しはじめてみてください。