赤い牌楼の門をくぐれば、そこは600軒を超える中華料理店の世界。通り中にアツアツの肉まんの香りが漂い、赤と金がまばゆい廟がそびえ立ちます。そして数分歩けば、海沿いの公園や歴史ある商店街も。このページ1枚で、街じゅうをぐるりとご案内します。
細い通りの両側にずらりと並ぶ中華料理店、頭上で輝く赤と金の看板、肉まんや北京ダックの香りが波のように漂い、出入り口ごとに龍の門がそびえ立つ——。ここが横浜中華街です。日本最大のチャイナタウンで、わずか500メートル四方ほどのエリアに600軒を超える飲食店やお店がひしめき合っています。一日歩いても、ぜんぶは食べきれないほどです。
この街は、19世紀後半に横浜の港が貿易のために開かれ、中国の商人たちが移り住んだことから形づくられ、今では日本でいちばん活気ある中国人コミュニティへと発展しました。うれしいのは、こぢんまりしていて歩きやすいこと。街を数分まっすぐ抜ければ、海沿いの山下公園と元町商店街にたどり着きます。この3か所をつなげば、半日〜1日でちょうどいいペースの旅になります。
街はこぢんまりしているのに見どころは盛りだくさん。龍の門を撮って、アツアツの肉まんを頬張り、赤と金の廟でお参りしたら、そのまま海辺へ。帰ってからも語りたくなる、そんなハイライトをご紹介します。
色鮮やかな龍の門が、街のまわりを10基ぐるりと囲んでいます。いちばん有名なのは善隣門(友好と平和を意味します)。テレビや雑誌の常連で、一方、東側の朝陽門(東の門・朝日の門)は山下公園のほうへと続いています。それぞれの門に違ったデザインが彫られています。
横浜ガイド →この街の主役は肉まん(アツアツの豚まん)とあんまん(あんこ入り)。善隣門のあたりに有名店がいくつも集まっています。ほかにも点心、ごま団子、北京ダック、ちょっと変わったアイスクリームなど、通り沿いで食べ歩けるものがたくさん。お腹を空かせて来るのがいちばん楽しいですよ。
横浜のグルメガイド →街でいちばん豪華な廟。1862年に建てられ、三国志で名高い武将関羽を祀っています。全体が赤と金で彩られ、屋根には龍がうねる造りで、おもに商売繁盛や事業の成功を願う人が訪れます。お参りをしなくても、彫刻や色づかいはじっくり見る価値ありです。
横浜ガイド →比較的新しい廟で、2006年にオープン。航海の安全を願って沿岸部の中国の人々に信仰されてきた海の女神媽祖を祀っています。関帝廟とは対照的に、龍で飾られた青を基調とした造りで、旅の安全や良縁、家族の幸せを願う人が訪れます。街の東側、山下公園へ抜ける出口の近くにあります。
横浜ガイド →
🌊 徒歩2〜5分5
中華街の東側の門から徒歩2〜5分。海沿いに長く伸びるこの公園は、湾を望む絶好のロケーションです。主役は氷川丸。1930年代の客船で、いまは引退して海に浮かぶ博物館として係留されています。マリンタワーの眺めもあわせて楽しめます。お腹いっぱい食べたあとにひと休みするのにぴったりで、夕暮れの光がまた格別ですよ。
横浜ガイド →
🛍️ さらに徒歩5分6
山下公園からさらに5分歩くと、横浜の歴史ある商店街にたどり着きます。中華街の賑わいとは正反対の、静かで洗練された通り。ファッションのお店やパン屋さん、おしゃれなカフェが並びます。ここは横浜らしい港町ファッション「ハマトラ」発祥の地。旅の締めくくりに、のんびり過ごすのにぴったりです。
横浜ガイド →ここでの食べ方は大きく2通り。歩きながら屋台のグルメをつまむ食べ歩きか、大きめのお店に腰を落ち着けて食べ放題を楽しむか。どちらもそれぞれの楽しさがあります。みんながここで試したくなる定番をご紹介します。
| 料理 | どんなもの | 目安の価格 | 食べ方 |
|---|---|---|---|
| 肉まんNikuman · 肉まん | アツアツの豚まん。この街の主役です | 1つ数百円 | 買ってその場で · 善隣門近くに有名店 |
| あんまんAnman · あんまん | あんこ入りの甘い蒸しまん。肉まんの相棒です | 1つ数百円 | 甘い食べ歩きおやつ |
| 点心Dim Sum · 点心 | 小籠包、エビ蒸し餃子、焼売など。蒸したてを | 数百円から | 店内で、または持ち帰り用を歩きながら |
| 北京ダックRoast Duck | 皮はパリパリ、薄い皮に包んでいただきます | お店による | 店内メニュー · 食べ放題に入っていることも |
| ごま団子Goma Dango · 胡麻団子 | ごまをまぶして揚げた生地にあんこ入り。外はカリッ、中はもちもち | 1つ数百円 | 歩きながら食べるデザート |
| 食べ放題Tabehoudai · 食べ放題 | 北京ダック、点心、デザートなど中華料理が数十種類 | 1人あたり1,500〜4,500円ほど | 大きめのお店で着席 · たいてい90〜120分の時間制 |
中華街そのものには、街なかに泊まれるホテルがあまり多くありません。でも、すぐ近くのみなとみらいエリア(みなとみらい線で数駅)なら選択肢がぐっと増えます。そこに泊まれば、人が集まる前に起きてサッと歩いて行けますよ。
主要駅は2つ。どちらも街の門まで歩いてすぐなので、出発地に合うほうを選びましょう。駅から徒歩数分です(運賃は変わることがあるので、最新情報をご確認ください)。
みなとみらい線。降りて「中華街口」を出れば、門まで徒歩1〜3分。いちばん近くて便利です。横浜駅から約8分、しかも路線の終点なので、降り過ごす心配もありません。
JR根岸線。駅から中華街の門まで徒歩約7〜8分。JRパスをお持ちの方や、すでにJR線に乗っている方に便利です。横浜駅から約17分。
渋谷からなら、東急東横線の急行で元町・中華街まで乗り換えなし約45分(500円ほど)。または東京駅からJRで石川町まで約1時間(570円ほど)です。
このエリアがどうして歩きやすいのか、ひと目でわかります。善隣門、関帝廟、山下公園、元町商店街がすべて近くにまとまっていて、半日かけて気軽に歩けますよ。
中華街、みなとみらい、海辺をめぐる横浜の旅をプランしましょう。ホテル・見どころ・交通はシティガイドでチェック。中華街近くのホテルは早めに探し始めるのがおすすめです。