神戸の中心部から坂を15分も上らないうちに、まわりの景色はまるでミニチュアのヨーロッパに変わります。急勾配の屋根をもつ明治時代の商人の館、赤レンガ、銅の風見鶏、古い木造家屋の中のカフェ、そして街を見下ろすハーブ園へと続くロープウェイ。知っておきたいことを、このページ1枚にまとめました。
中心の駅から歩いてほんの10分ほど坂を上るだけ。なのに着いてみると、まわりの家々は急勾配の屋根をもつ赤レンガの洋館に変わり、透かし彫りの木のバルコニーや、風を受けてくるくる回る銅の風見鶏が目に飛び込んできます。ここが北野。神戸の北側にある坂の街で、1868年に開港して条約港になったあと、西洋の商人や外交官が自分たちの国のスタイルで坂のあちこちに住まいを建てました。日本ではこうした家を、文字どおり「外国人の家」を意味する「異人館」と呼んでいます。
今では20軒ほどの異人館が資料館として公開されていて、当時の家具やインテリアを見ることができます。外から眺めるだけでもうっとりする館もありますよ。でも北野のいちばんの魅力は、なんといっても歩くことそのもの。急な路地を上りながら、イギリス風・アメリカ風・ドイツ風・アラビア風の館を次々と見て、築100年を超える木造家屋の中のスターバックスでひと休みし、神社の石段を上って街を見渡し、最後はロープウェイで街の上のハーブ園へ。このページでは、チケット代・アクセス・周辺の宿泊先まで、ポイントを一つずつ紹介していきます。
異人館はいくつもあって、それぞれ別々に入館料がかかるものもあれば、複数館を巡れるセット券として売られているものもあります。時間が限られているなら、下の2軒の見どころの館を選んで、あとは外から無料で眺めるのがおすすめ(2026年の料金は変わることがあるので、お出かけ前に公式サイトで確認してくださいね)。
| 館 | スタイル | 見どころ | 開館時間 | 入館料(大人) |
|---|---|---|---|---|
| 風見鶏の館Weathercock House · 風見鶏の家 | ドイツ風 | 赤レンガと銅の風見鶏——北野のシンボル | 9:00〜18:00 | 500円 |
| 萌黄の館Moegi House · ミントグリーンの家 | アメリカ風 | 風見鶏の館のすぐ隣に建つ淡い緑の館 | 9:30〜18:00 | 400円 |
| 2館共通券風見鶏の館+萌黄の館 | いちばんお得 | 一緒に買うとお得(通常900円→650円) | 各館に準ずる | 650円 |
| そのほかの異人館街に約20軒 | さまざまなスタイル | イギリス風・フランス風・アラビア風など——セット券は価格いろいろ | おおむね9:00〜18:00 | 館により異なる |
| 外観の見学北野エリア全体 | 無料 | 北野坂を歩いて、館を無料で撮影できる | 終日 | 無料 |
北野での半日をぐっと充実させてくれる6つのスポット。見どころの異人館から、古い館のカフェ、眺めのいい神社の石段、そして締めくくりは街の上のハーブ園へ向かうロープウェイまで。
🏛️ 北野のシンボル1
急勾配の屋根の上に、風を受けて回る銅の風見鶏をのせた赤レンガの館——北野でいちばん写真に撮られているのが、この風景です。1909年にドイツ人商人ゴットフリート・トーマスのために建てられ、当時の家具やドイツ風の部屋がそのまま残っています。北野で本物のレンガ造りの異人館はここだけなんですよ。
神戸の旅行ガイド →風見鶏の館から数歩のところに建つ、ミントグリーンの館。1903年にアメリカ総領事ハンター・シャープの邸宅として建てられました。見どころは、木造の広間、角のついたベランダ、そして2階の窓から見える神戸の街並み。淡い緑が隣の赤レンガと美しく引き立て合っていて、2軒を一緒に撮るととてもいい絵になりますよ。
神戸の観光スポット一覧 →この街の本当の主役は、どれか1軒の館ではなく、歩くことそのもの。急な路地を上りながら、イギリス風・フランス風・アラビア風(うろこの家)など、異国情緒あふれる館に次々と出会えます。角を曲がれば、奥に神戸の街並みと海が広がっていることも。気の向くままに歩いて、立ち止まっては写真を撮る——これがいちばんの楽しみ方です。
神戸の旅行ガイド →このスターバックスは、北野物語館という西洋風の木造家屋の中にあります。1907年に建てられ、日本の登録有形文化財に指定されている建物です。1995年の阪神・淡路大震災で大きな被害を受けましたが、2001年に修復され、2009年からスターバックスとして営業しています。築100年の木造の部屋でコーヒーを味わうのは、ふつうの店舗では味わえない体験ですよ。
神戸の食べる・飲む →街のいちばん上、風見鶏の館のすぐ裏手にある小さな神社です。石段を少し上ると上のテラスに出て、そこからは異人館の屋根並みと、海まで続く神戸の街並みを見下ろせる展望スポットがあります。学問の神様(天神さま)を祀っていて、地元の人が合格祈願によく訪れる場所でもあるんですよ。
神戸の観光スポット一覧 →
🚡 ロープウェイ+ハーブ園6
北野の1日の締めくくりは、新神戸駅のそばから丘の上のハーブ園まで上がるロープウェイで。約10分の空中散歩では、神戸の街並みと海の広い眺めが開けます。山頂には、季節のハーブや花が植えられた段々の庭園が広がり、カフェや展望スポット、そして布引の滝のそばを通って下りる遊歩道もあります。布引の滝は、日本の古典文学にも登場する名瀑なんですよ。
神戸の旅行ガイド →北野は神戸の中心部の北側、坂の上にあって、起点になる主要な駅が2つあります。どこから来るか、そのあと何をしたいかに合わせて選んでくださいね。
三宮は、JR・阪急・阪神・地下鉄が集まる神戸の大きなハブ。そこから北野坂を上って徒歩10〜15分ほどで異人館エリアに着きます。途中、古い木造家屋のスターバックスの前も通りますよ。急ですが、距離はそんなにありません。
新幹線で来るなら、新神戸で降りて、坂を下りながら西へ歩いて北野に入りましょう。うれしいのは、この駅が布引ハーブ園のロープウェイのすぐそば(徒歩5分ほど)にあること。先にハーブ園へ上がってから、下りて異人館を巡るという回り方もできます。
坂を上るのはちょっと…という人は、シティ・ループバス(神戸の観光周遊バス)に乗って、北野異人館の近くで降りましょう。小さなお子さんや年配の家族と一緒のときにも便利です。街の中は車が入れないので、移動はすべて徒歩。歩きやすい靴を持っていってくださいね。
港町である神戸は、開港したそのときから西洋のパンやペストリーを取り入れてきました。だから北野とその周辺の街には、思わず入りたくなるカフェや洋菓子店がいっぱい。神戸牛をはじめ本格的な食事については、神戸グルメの完全ガイドをどうぞ。
主要な異人館、神社、そして新神戸駅(ハーブ園ロープウェイの起点)がどこにあるかひと目でわかります——三宮から上るルートをぐっと計画しやすくなりますよ。
北野そのものは古い住宅街で、泊まれる場所はあまりありません。だから多くの人は、街の中心にある三宮あたりを拠点にします。北野まで坂を上って徒歩10〜15分、大阪や京都へも電車で気軽に行けますよ。
三宮あたりのランキングおすすめをチェック。または、北野の近くに宿を予約する前に、神戸の街ガイドを開いて、エリアごとの様子・見どころ・移動の仕方を見てみてくださいね。
まずは神戸の街ガイドを開いて、エリアごとの様子・見どころ・移動の仕方をチェック。それから旅の前に、北野に近い三宮あたりでホテルを押さえておきましょう。