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🏯 出発前に · 金沢 2026

金沢の旅行ガイド —
戦火を免れた城下町

日本でもっとも当時の姿を残す城下町のひとつ。名園に3つの茶屋街、寿司からアイスまで何にでものる金箔、そして日本海ならではの新鮮な海の幸。アクセスの仕方、街の歩き方、古い町並みでの振る舞い方さえ知っておけば、この街はきれいなインスタ映え以上のものを、きっとあなたに見せてくれます。

アクセス

金沢への行き方 — 自分にぴったりのルートを選ぼう

金沢は石川県、日本海沿いにある街です。北陸新幹線が開通してからは、東京からの所要時間が3時間を大きく切るようになりました。

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東京から北陸新幹線 — いちばん速い
東京駅 → 金沢駅 · 直通・乗り換えなし

いちばん速いのは「かがやき」。途中駅に停まらず、東京から金沢まで2時間28分です。全席指定なので、JRの公式サイトか主要駅で早めに予約しておきましょう。かがやきに乗り損ねたり、もう少し融通をきかせたいときは「はくたか」を。約40分長くかかりますが、指定席・自由席の両方があります。運賃はどちらの列車もおよそ21,740円。ジャパン・レール・パスならどちらも全区間カバーされます。

かがやき 約2時間28分 約21,740円 JRパス利用可
こんな人に:東京に飛行機で入って、そのまま金沢へ向かう人に · 東京〜金沢〜京都/大阪をぐるりとめぐるルートは日本屈指の鉄道の旅で、JRパスでぜんぶカバーできます。
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大阪・京都から特急サンダーバード
大阪/京都 → 敦賀 → 金沢 · 北陸新幹線に乗り継ぎ

大阪(関空または伊丹)に飛行機で入る人や、すでに京都にいる人には、サンダーバードがぴったり。大阪駅から1日24〜25本出ていて、京都に停まり、金沢まで約2時間30〜40分、運賃はおよそ7,130円です。2024年に北陸新幹線が敦賀まで延伸したので、好みに応じて敦賀から新しい新幹線に乗り継ぐこともできるようになりました。どちらのルートでもJRパスで全区間カバーされます。

約2時間30〜40分 約7,130円(大阪から) JRパス利用可
こんな人に:大阪〜京都〜金沢を巡る旅程に · 定番の大阪→京都→金沢→東京ループは、JRパスとの相性も抜群です。
小松空港(KMQ)— いちばん近い空港
KMQ → 金沢駅 · 北陸鉄道の空港連絡バス

小松空港は金沢にいちばん近い空港で、街の南西30〜35kmほどのところにあります。北陸鉄道の空港連絡バスがターミナルから金沢駅西口まで直通で、所要およそ45〜50分。到着便に合わせて出発し、運賃は約1,130円です。小松空港は東京(羽田)・大阪・名古屋からの国内線と、いくつかの国際線が発着しています。東南アジアから来る人は、たいてい東京か大阪で乗り継ぎます。空港からのタクシーは8,000〜10,000円ほど。

約45〜50分(連絡バス) 約1,130円(連絡バス) タクシー 約8,000〜10,000円
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東京・大阪・名古屋からの高速バス
ウィラーエクスプレス / ジャパンバスライン · 安いけど時間はかかる

長距離の高速バスは、金沢と東京(約7〜8時間、4,000〜8,000円)、大阪(5〜6時間、3,000〜6,000円)、名古屋(3〜4時間、2,500〜5,000円)を結んでいます。夜行便にはリクライニングできるプレミアムシートのオプションもあり、宿泊代を1泊分浮かせられるのが実質的なメリット。時間に融通がきいて予算をぎゅっと抑えたい人や、繁忙期に新幹線が満席のときには、なかなかいい選択肢です。

4,000〜8,000円(東京から) 約7〜8時間 夜行ならホテル1泊分が浮く
金沢駅の鼓門 — 駅の入口前にそびえる、太鼓の形をした大きな木造の門
金沢駅の鼓門(つづみもん)— 能楽で使われる鼓を模して日建設計がデザインしたもので、新幹線を降りてまず出迎えてくれる金沢の顔です。
街の移動

周遊バスと、街なかの動き方

金沢に地下鉄はありませんが、周遊バスと市内バスのネットワークが、主要な観光エリアを効率よく結んでくれます。

来てみるまで意外と知られていないのが、金沢に地下鉄がないこと。でも街自体がコンパクトなので、そもそも必要ないんです。金沢周遊バスが2つの循環ルート(右回り・左回り)を走っていて、金沢駅からひがし茶屋街・兼六園・金沢城・長町・21世紀美術館まで、主要な見どころをぜんぶカバーしてくれます。

周遊バス1日フリー乗車券 — 800円

右回り・左回りの両ルートが1日乗り放題。バスは15〜20分おきに運行しています。車内か、金沢駅東口近くの観光案内所で購入できます。1回乗車は200円なので、4回乗ればもう元が取れますよ。

料金:800円(1日)· 1回乗車:200円 · 購入場所:車内または駅近くの観光案内所
右回り vs 左回り

多くの人が使うのは右回り。駅 → ひがし茶屋街 → 兼六園 → 金沢城 → 近江町市場 → 長町 → 駅に戻る、という順番です。左回りは逆方向で、メインの観光ルートからは少し外れたにし茶屋街や妙立寺(通称・忍者寺)を通ります。

右回り:ひがし茶屋街+兼六園+金沢城 · 左回り:にし茶屋街+妙立寺
サイクリング — 気持ちのいい選択肢

金沢は自転車のインフラが整っていて、街の中心部は比較的平坦です。駅近くの「えきちゃり」や金沢まちのりで、1時間200〜300円、1日1,000円ほどで借りられます。兼六園 → 金沢城 → ひがし茶屋街 → 近江町市場をめぐるルートは全体で5〜6kmほど。走っていてとても気持ちがいいですよ。

レンタル:約200〜300円/時 または 約1,000円/日 · 場所:金沢駅東口近く
タクシー

金沢駅の外にはタクシーが並んでいて、街なかでも簡単につかまえられます。グループのときや、荷物が多いときに便利。駅から兼六園までは700〜900円ほどです。金沢にUberはないので、配車にはJapanTaxiアプリを使いましょう。

駅 → 兼六園:約700〜900円 · アプリ:JapanTaxi(iOS / Android)
節約のコツ:兼六園は夏(6〜8月)は朝8時前なら無料で入れて、桜と紅葉のシーズンには完全無料で開放されます。開園時間に合わせて行けば、320円が浮くだけでなく、ほぼ貸し切りの庭園を美しい朝の光のなかで楽しめます——金沢でいちばんの体験のひとつですよ。
金沢の兼六園 — 手入れの行き届いた松に囲まれた静かな池に、石灯籠が映り込んでいる
兼六園 — 日本三名園のひとつに数えられる庭園。右回りの周遊バスがすぐ前に停まります。
マナーと文化

金沢には今も 息づく伝統 がある

ここは博物館のような街ではありません。茶屋街では今も芸妓さんが働き、能の舞台は今も演じられ、職人さんたちは祖父母の代と同じ工房で金箔を作り続けています。

金沢は第二次世界大戦の空襲をほぼ免れたので、街に残る文化は再建ものではなく、本物の古さを持っています。茶屋街や長町を、テーマパークではなく、人が暮らす町として接すること。そうすれば、住民の方やお店の人も、ずっと温かく迎えてくれますよ。

金沢のひがし茶屋街 — 黒い格子の木造茶屋が並ぶ、保存された細い通り
ひがし茶屋街 — 1820年に開かれ、国の重要文化財に指定されています。お茶屋の格子の街並みは、日本でもっとも写真に撮られる風景のひとつです。
金箔体験

金沢は 日本の金箔の99% を作っている

金沢は何世紀にもわたって日本の金箔づくりを担ってきました——かつて前田家が、江戸(東京)と金沢を除く日本中での金箔製造を禁じ、名工たちをこの地に集めたのです。今ではひがし茶屋街の工房で、本物の24金の金箔を漆器やしおり、スマホケースに貼る体験ができます。所要はおよそ30分、料金は1人1,500〜3,000円ほどで、ほとんどの工房は予約なしでも歓迎してくれますよ。

豆知識:金沢で見かける、寿司やアイス、スムージーにのった食用金箔は、本物の24金です。食べても安全で、味はなく、栄養価もありません。お金を払っているのは、体験と写真のため。たいてい通常の商品の1.5〜2倍ほどの値段になりますが、それはそれで納得——とても金沢らしいですよね。
ベストシーズン

金沢は どの季節も美しい

この街は一年を通して訪れる価値がありますが、季節ごとにまったく違う表情を見せてくれます。

春(3〜5月)— いちばん人気

3月下旬〜4月上旬には、兼六園で400本を超える桜が咲き、夜桜のライトアップや、開花期間中の無料開放も楽しめます。気温は12〜20℃と過ごしやすい時期。難点は、ホテルが何か月も前に満室になり、料金もぐっと上がること。桜の時期は3〜4か月前に予約しておきましょう。

夏(6〜8月)

6月上旬には、金沢最大の年間行事・百万石まつりが3日間にわたって開かれ、武者や芸者の装いをした約1,000人の行列が街を練り歩きます。25〜32℃と蒸し暑いものの、東京よりは涼しめ。兼六園は毎日朝8時前なら無料です。観光客も春や秋より少なめですよ。

秋(10〜11月)— イチオシ

11月中旬からは、紅葉と黄葉が兼六園を彩り、燃えるような紅葉を背景に、池に映り込む名物の徽軫灯籠(ことじとうろう)が見られます。紅葉のピーク時は庭園が無料開放に。10〜18℃と、散策にぴったりの爽やかな陽気です。週末はホテルが埋まりますが、平日なら無理に早く計画しなくても大丈夫なことが多いですよ。

冬(12〜2月)— 静かで安い

金沢は、とくに1月に雪がたくさん降ります。名物の雪吊りをまとった松が立つ雪化粧の兼六園は、日本の冬を象徴する風景のひとつ。ホテル代はぐっと下がり、人もほとんどいなくなって、街を独り占めできます。気温は0〜7℃——しっかり重ね着していきましょう。

傘のルール:金沢は日本でも雨の多い街のひとつ——地元では「弁当を忘れても傘を忘れるな」と言うほどです。雨はどの月でも降る可能性がありますが、とくに11月から3月にかけて多くなります。金沢駅の観光案内所では、冬のあいだ、傘やスノーブーツを無料で貸し出してくれます——予約も不要です。
金沢城の白い壁と黒い瓦屋根、それを囲む秋の木々
金沢城 — 白漆喰の壁と鉛瓦の屋根を持つ石川門は、どの季節に見ても美しいものです。
1日の予算

金沢での1日 はいくらかかる?

金沢は東京や京都よりはっきり安め——計画の目安として、ざっくりとしたガイドです。

項目 節約 標準 ゆったり
宿泊(1人・1泊あたり) 3,000〜5,000円(ホステル / ゲストハウス) 7,000〜12,000円(3つ星ホテル / 旅館) 18,000円〜(食事付きの旅館)
食事(3食) 1,500〜2,500円(定食 / コンビニ) 3,000〜5,000円(寿司 / 新鮮な海の幸) 8,000円〜(懐石 / おまかせ寿司)
兼六園 大人320円(桜・紅葉のシーズンと、夏の朝8時前は無料)
21世紀美術館 無料(公共ゾーン) 1,200〜2,500円(特別展) 1,200〜2,500円(特別展)
市内の移動 400〜800円(徒歩 / バス数回) 800円(周遊バス1日フリー乗車券) 2,000〜4,000円(タクシー)
お土産 / 金箔体験 500〜1,000円 2,000〜5,000円 10,000円〜
1日の合計目安 約8,000〜12,000円 約15,000〜25,000円 35,000円〜
いちばんお得な一杯:近江町市場の海鮮丼は、たいてい1,800〜2,500円。日本海でとれた刺身用の魚を、レストランのおよそ半額で味わえます。品ぞろえが豊富なのは午前中——市場は朝8時ごろに開き、いちばん新鮮な魚から先になくなっていきますよ。
持ち物

金沢の荷づくり — 季節ごとの必需品

金沢の日本海側の気候は、太平洋側の街より涼しくて雨も多めです。いつ訪れても雨は十分あり得ますし、冬には本物の雪も降ります。きちんと荷づくりしておくかどうかで、ひがし茶屋街を気持ちよく散策できるか、ずぶ濡れで凍えながらバタバタするかが分かれますよ。

一年中の必需品

コンパクトな折りたたみ傘(どの季節も雨が多い)· 脱ぎ履きしやすい靴(お茶屋・茶室・お寺)· 現金2万〜3万円(現金のみの地元のお店が多い)· モバイルバッテリー(よく歩く日はスマホがすぐ減る)· エコバッグ(近江町市場での買い物に便利)

SIM / eSIM:出発前にオンラインで購入を(Airaloがおすすめ)— 小松空港や金沢駅でもSIMカードは買えます
冬(12〜2月)— ひと手間多めの準備を

厚手のコート · 保温インナー · 帽子・マフラー・手袋 · グリップのある防水ブーツ(道が凍ることがあります)· カイロ——どこでも1個100円ほどで売っています。金沢駅の観光案内所では、冬の降雪期にスノーブーツを無料で貸し出してくれます。

気温:0〜7℃(1〜2月)· 1日で10〜30cm積もることもあります
夏(6〜8月)

薄手のレインジャケットか携帯ポンチョ(6〜7月は梅雨で激しい雨が降ります)· SPF50+の日焼け止め · 水筒(自販機はどこにでもあり、100〜150円)· 携帯扇子や冷感タオル

気温:25〜32℃ · とくに6月は湿度が高め
言葉と道案内

主要な観光地や駅では、英語の表示がしっかりしています。金沢駅の観光案内所には英語を話せるスタッフもいます。近江町市場の小さな屋台や昔ながらのお茶屋では、英語が通じにくいこともありますが——Google翻訳のカメラ機能が、日本のメニューや看板にはよく効きますよ。

アプリ:Googleマップ · Google翻訳(カメラモード)· Japan Official Travel App
金沢の長町武家屋敷跡 — 細い路地沿いに続く土塀と澄んだ水路
長町武家屋敷跡 — かつての武家の住宅街。土塀と水路がよく保存されていて、今も人が暮らしています。
よくある質問

FAQ · 金沢へ出かける前に

東京から金沢へはどうやって行けばいいですか?
いちばん速いのは、東京駅からの北陸新幹線「かがやき」。金沢まで2時間28分で着いて、運賃はおよそ21,740円です。かがやきは全席指定なので、JRの公式サイトか主要駅で早めに予約しておきましょう。かがやきの席が取れなければ「はくたか」を。約40分長くかかりますが、自由席があるので予約不要です。どちらの列車もジャパン・レール・パスで全区間カバーされます。
金沢周遊バス1日フリー乗車券は買う価値ありますか?
ほとんどの人にとっては、買う価値ありです。1日フリー乗車券は800円で、右回り・左回りが1日乗り放題になります。1回乗車は200円なので、4回乗れば元が取れる計算。兼六園・ひがし茶屋街・近江町市場、それにもうひとつ以上のエリアをまわる予定なら、1日で軽く4回は乗ります。乗車券は車内か、金沢駅東口の観光案内所で購入できますよ。
兼六園が無料で入れるのはいつですか?
兼六園には、年に大きく2回の無料開放期間があります。桜のシーズン(3月下旬〜4月上旬、だいたい2〜3週間)と、紅葉のシーズン(11月中旬〜下旬、だいたい2〜3週間)です。夏(6〜8月)は、毎日朝8時前なら無料で入れます。通常の入園料は大人320円。無料開放の正確な日程は、毎年 kenrokuen.or.jp で発表されます。
金沢を訪れるのにいちばんいい季節はいつですか?
何を見たいかによります。桜:3月下旬〜4月上旬(この時期はとても人気なので、ホテルは3〜4か月前に予約を)。紅葉:11月中旬〜下旬——白い城壁を背にした紅葉が見られる、おそらくいちばん美しい時期です。予算重視・静けさ重視:1〜2月。名物の雪吊りをまとった兼六園の松に雪が積もり、混雑も値段のプレッシャーも消えます。お祭りの雰囲気:6月上旬、迫力ある武者行列が見られる3日間の百万石まつりの時期です。
茶屋街や長町で、とくに大事なマナーは?
茶屋街(ひがし・にし・主計町)は、今も生きている歴史的なエリアです。芸妓さんを許可なく撮影しないこと——彼女たちはお座敷へ向かって歩いている最中です。お茶屋さんの中には、お店や茶室として迎えてくれるところもあれば、会員制のところもあります。入る前にドアの看板を確認しましょう。長町でも、細い路地の中には公道ではなく私有の住宅路もあるので、歓迎の表示がなければ入らないように。大きな音や、足早に動く大人数のツアーは、どちらのエリアでも嫌がられます。